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タイのカリキュラム

タイの現行カリキュラムは「仏暦2551(西暦2008)年基礎教育コアカリキュラム」である。このカリキュラムは2010年度から段階的に一部の学年に適用され,2012年度からすべての学年に適用されている。

下表は,現行カリキュラムで定められた各教科の授業時数を示している。タイのカリキュラムは,共通カリキュラムと学校裁量カリキュラムに分かれている。学校裁量カリキュラムは,初等教育では各学年40時間以下、前期中等教育では各学年200時間以下設定されており,教科の追加や地域独自の課題学習などに充てることができる。共通カリキュラムは,「タイ語」「数学(算数)」「理科」「社会・宗教・文化」「保健体育」「芸術」「職業・テクノロジー」「外国語」の8教科グループおよび教科外活動(特別活動)である「学習者発達活動」で構成されている。初等教育は8教科グループを年間840時間,学習者発達活動を年間120時間指導し,前期中等教育は8教科グループを年間880時間、学習者発達活動を年間120時間指導する必要がある。タイの各学校はカリキュラムに則って教育課程を設定しなければならない。

表 カリキュラムで定められた各教科の授業時数(単位:時間)

(写真)学習者発達活動の中にボーイスカウト活動が含まれている

《出典》植田啓嗣(2020)「タイ王国」『海外教科書調査研究報告書』公益財団法人教科書研究センター,p.104。

【参考文献】

植田啓嗣(2019)「【課題研究Ⅱ】タイにおける学習者発達活動−ボーイスカウトを中心−」『国際教育」25,日本国際教育学会,pp.132-138。

平田利文(2014)「タイ:グローバル化時代を生き抜く人材の育成」,二宮皓編『新版 世界の学校:教育制度から日常の学校風景まで』学事出版,pp.204-213(第20章)。

村田翼夫(2007)『タイにおける教育発展:国民統合・文化・国際協力』東信堂。

Gerald W. Fry (edit)(2018)Education in Thailand: An old elephant in search of a new mahout, Springer.

コメント一覧

タイの先進的な英語教育(EP) – UEDA's room2020年12月8日 1:24 PM /

[…] るということである。教科書は英語で書かれたものを使っているものの、教育課程・教育内容に関しては「2008年基礎教育コアカリキュラム」に則って実施しているということであった。 […]

タイの日本語教育:ブラパー大学附属校IEP – UEDA's room2020年12月8日 1:55 PM /

[…] 属校IEPの教育課程を表している。基礎8教科および学習者発達活動に関しては、2008年基礎教育コアカリキュラムに則って実施されていることがわかる。学校裁量の教科をみると、IEPの特色 […]